- 乳房の痛み・赤み・熱感がある場合
- 乳房の痛み、赤み、熱感を引き起こす原因と病気
- 乳房に熱感がある時の対処法
- 乳房に違和感がある…何科を受診すべき?
- 乳房の違和感を引き起こす原因と病気
- 乳がんの可能性はある?受診の目安
- よくある質問
乳房の痛み・赤み・熱感がある場合
乳房の痛みや違和感は、ホルモンバランスの影響で起こることが多いですが、乳腺炎や乳がんなどの病気が隠れている場合もあります。
特に、片側の乳房だけに症状がある場合や、しこりを伴う場合は注意が必要です。
乳房の異変を放置せず、適切に対処することが大切です。このページでは、乳房の痛み・赤み・熱感の主な原因や病気、対処法について詳しく解説します。
乳房の痛み、赤み、熱感を引き起こす原因と病気
乳房が張って痛む原因と疾患
女性ホルモンの影響
女性ホルモンの影響によって、月経期間や思春期、閉経前後などではホルモンバランスが変化し、乳房の張りや痛みを感じることがあります。
乳腺症
乳がん
乳がんは通常痛みはありません。しかし、乳房の痛みを訴えて検査を受けた結果、乳がんが発見されるケースもあります。
乳房が赤く腫れて痛む原因と疾患
乳腺炎
皮膚の感染症
皮膚のできものである粉瘤(アテローム)が感染すると痛みを伴います。抗生剤での治療を行う場合や、切開を行う場合があります。
炎症性乳がん
乳房全体の発赤、浮腫、硬い感じなどを症状とする特殊な乳がんです。
乳房に熱感がある時の対処法
授乳中の方の対処法
非授乳期の乳房熱感の対処法
軽度の熱感・痛みの場合
締め付けない下着
ワイヤー入りブラなど締め付けの強い下着を避け、綿素材のものを選びましょう。
刺激を避ける
熱いシャワーの直接の照射や、強いこすり洗いを避けましょう。
痛み止め
市販の消炎鎮痛剤が一時的な症状緩和に役立つことがあります。
炎症が疑われる場合
冷却
熱感のある部分に清潔なタオルで包んだ氷嚢などを当て、15分程度冷やします(直接皮膚に氷を当てないでください)。
痛み止め
市販の消炎鎮痛剤が一時的な症状緩和に役立つことがあります。
締め付けない下着
ワイヤー入りブラなど締め付けの強い下着を避け、綿素材のものを選びましょう。
刺激を避ける
熱いシャワーの直接の照射や、強いこすり洗いを避けましょう。
乳房に違和感がある…何科を受診すべき?
婦人科、乳腺科、乳腺外科を受診しましょう。
産後の乳腺炎などは産婦人科受診が適していることが多いですが、その他の乳房の疾患に関しては、乳腺科・乳腺外科を受診することをお勧めします。
乳房の違和感を引き起こす原因と疾患
ホルモンバランスの変化
月経周期や妊娠、更年期に伴い、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の分泌が変動すると、乳房の張りや違和感を感じることがあります。
ストレスや疲労
ストレスはホルモンバランスを乱し、乳房の痛みや違和感につながることがあります。また、長時間の姿勢の悪さや睡眠不足も影響することがあります。
下着や衣服の影響
ワイヤー入りのブラジャーやきつい下着を着用していると、血流が悪くなり違和感を感じることがあります。特にサイズが合わないものを長時間着用している場合は要注意です。
乳腺の発達(思春期・妊娠期)
思春期や妊娠中は乳腺が発達し、乳房が張ることで違和感を覚えることがあります。これは正常な生理現象ですが、痛みが強い場合は医師に相談するとよいでしょう。
乳腺症
乳腺炎
線維腺腫
乳がん
乳腺嚢胞(のうほう)
帯状疱疹
乳房の周囲にピリピリした痛みや違和感があり、赤い発疹が現れる場合は、帯状疱疹の可能性があります。
乳がんの可能性はある?受診の目安
乳房の痛みや熱感、違和感があると、「乳がんでは?」と不安になる方も多いですが、乳がんは初期には痛みを伴わないことが一般的です。ただし、以下のような症状がある場合は、乳がんの可能性を考えて受診をおすすめします。
- しこりがある(硬くて動きにくい)
- 乳房の一部がへこんでいる・皮膚がひきつれる
- 乳首から血の混じった分泌物が出る
- 片側の乳房だけが明らかに腫れている
- 炎症性乳がんを疑うような赤み・腫れ・痛みがある
「様子を見ても大丈夫か不安…」という場合は、迷わず乳腺外科を受診しましょう。
よくある質問
更年期の乳房の痛みはどんな痛みですか?
更年期に胸がピリピリと痛む場合、その多くはホルモンバランスの変化が原因です。閉経が近づくと女性ホルモンの分泌が減少し、乳腺の変化が不規則になることで痛みや違和感を感じることがあります。
乳がんの最初の違和感はどんな感じですか?
乳がんは初期段階では自覚症状がほとんどないことが多いです。
乳がんの症状として代表的なのは、乳房のしこりで、セルフチェックを通じて気づくこともあります。また、乳房の形の変化、や左右の違いが目立つようになる、乳頭乳首や乳輪の異常(陥没・ただれなど)、乳頭から血の混じった分泌物が出るなどの症状もあります。このような症状がある場合は、早めに病院を受診しましょう。
乳がんで乳房が赤くなることはありますか?
乳房の皮膚が赤くなる乳がんとして「炎症性乳がん」があります。
「炎症性乳がん」では、がん細胞がリンパ管に広がることで、乳房全体が赤みを帯び、皮膚が硬くなり、毛穴が目立つようになります。さらに、皮膚が柑橘類の皮のような状態(オレンジの皮様)になることもあります。
乳房が片方だけ痛い原因は何ですか?
ホルモンの影響による乳房の痛みは、両側に起こることが多いですが、片側だけに起こることもあります。
しかし、片側の乳房の特定の部位だけが持続的に痛む場合、乳腺に何らかの異常がある可能性があります。しこりや皮膚の変化が伴う場合、気になる症状がある場合は、ご相談ください。